廃止・変更の届出と、廃止率の見方
事業廃止届出書の位置づけと、廃止率から読めること・読めないこと。
公開 2026-07-06
届出住宅は増えるだけではない。やめる住宅もある。公表資料から廃止をどこまで読めるかを整理する。
事業廃止届出書
住宅宿泊事業をやめるときは、廃止の届出をする。受理されると、その届出住宅は一覧から落ちるか、廃止として扱われる。
問題は、実態としてやめていても届出をしていないケースがあることだ。この場合、公表資料の上ではしばらく残る。件数は実際の稼働より多めに出る。
このサイトでの「廃止」の扱い
このサイトは、月に一度、各自治体の公表資料の状態を記録している。ある届出番号が前月の一覧にあって当月の一覧にない場合、その月に一覧から消えたものとして記録する。
- 有効:直近の一覧に載っている
- 廃止:一覧から消えた、または廃止として公表された
- 不明:資料の形式変更などで追えなかった
一覧から消えた理由は、廃止の届出だけとは限らない。資料の様式変更、統合、記載漏れでも消える。だから「廃止」は「一覧から消えた」以上のことを意味しない。各届出ページの履歴で、いつ消えたかを確認できるようにしている。
廃止率から読めること
市区町村ごとの廃止率は、その地域で民泊が続けにくいかどうかの目安になる。ただし読み違えやすい。
読めること
- 開業から1年以内に消える割合が高い地域は、需要か規制のどちらかで想定と現実がずれている
- 特定の事業者が同時期にまとめて消えている場合、その事業者の撤退
読めないこと
- 収益性そのもの。廃止せずに休眠している住宅は数字に出ない
- 転換。旅館業の簡易宿所に切り替えた場合、この台帳からは消えるが宿泊事業は続いている
数字の見方
新規と廃止は同じ月次のグラフに載せている。純増だけを見ると、新規が細っているのに廃止も少ないので横ばいに見える、という状態を見落とす。新規の棒と有効件数の線を分けて見てほしい。
各市区町村ページと全国推移で、24か月分を確認できる。
廃止の実務は自治体の運用による。個別の届出の状況は、所管窓口の公表資料が正である。